子育て支援研究センター公開講座を開催
7月27日(土)、長坂キャンパスにて子育て支援研究センター公開講座が開催されました。教育評論家親野智可等先生をお迎えし、「叱らなくても子どもは育つ」のテーマでご講話いただきました。
親野先生は、「子育てにおいて最優先にしたいことは、子どもの自己イメージを悪くしないことだ」と述べられました。子どもの成長過程において必ず現れる、親がマイナスに捉えがちな言動を、大人としてどのように受け止め、接していけばよいのか、事例や具体策を出し解説されました。特に、先行研究で明らかになっている、「子どもが生まれつき持っている特性は、子ども時代にはしつけや教育で変えることのできない特別なものである。視点をずらして考えれば、それはプラスの特性であること。さらに、脳の発達の型として、『早熟脳と晩熟脳』があり、その型にあった子育ても必要だ」ということを言及されました。子どもへの理解を深める研究事例もいくつか引用されました。
また、子育てでストレスを抱えたときの対処法として、アンガーマネジメントの方法を紹介されました。
参加者の皆さんは、課題意識をもって真剣に聞き入っていました。質疑応答では、お子さんへの接し方について質問があり、「固定された子ども理解の視点を、子ども側から捉えてみると、違った解釈ができることに気づけるよう」アドバイスをいただきました。
アンケートでは、「子どもへの理解をさらに深めることができ、関わりを変えてみようと思った」などの感想をいただきました。聴講した4年生からも、「子どもを中心に置いた子育てについて学ぶことができ、保育者として生かしていきたい」との振り返りがあり、子育て支援の理念を学ぶ良い機会となりました。