子ども生活学部

特色

子どもの発達・生活環境と子育て支援を学ぶ

1.短大から4年制に充実・発展

子ども生活学部は、宇都宮短期大学人間福祉学科幼児福祉専攻の8年間の実績を基に2011年度に発足しました。子どもや保育の仕事に関心のある大変優秀な学生が入学しています。短大時代からの地域とのつながりの深い教員に加えて、全国的に活躍している著名な教員が新たに着任し、丁寧で行き届いた少人数教育を行っています。

2. 教育課程の特色 (学位:学士(子ども生活学))

(1)4年制大学として、幅広い教養教育に注力

子ども生活学部では、4年制大学として幅広い教養教育に力を注いでいます。「全人教育(人間形成の教育)」に基づいた基幹科目「現代の教養講座」と社会的存在としての子どもの生活を理解しより深い洞察ができる「基礎教育科目」など、4年間でじっくり「人間存在への深い知識と洞察力を育てる」ことを目指しています。

(2)就職に強いカリキュラム

子どもや保育に関心のある学生に対して、保育士資格、幼稚園教諭一種免許状を全員が取得できるカリキュラムとなっており、キャリア教育は1年生から始まります。 子育て支援の仕事や、子どもに関する相談機関、子ども関連企業(おもちゃ、アパレル、食品、出版、スポーツ、サービス関連)等への就職の道など幅広く支援するため、多様なカリキュラムが用意されています。

(3)子どもの生活と育ちを支える専門性と人間性を備えた人材の育成

子ども生活学部は6つの履修コースを設定しています。 また、各年次の教育目標と学生の学びと育ちを具体的に示すことで、学生自身が明確な目標とイメージを持ち、「社会性」「生活力」「使命感」「責任感」「子ども理解」「保育構想力」「保育実践力」などを身につけ、専門性と人間性を備えた保育者・社会人として有為な人材となれるように学修を進めます。


〈子ども生活学部で育てる人材〉
   1. 子どもの生活や文化を理解し、生活学の知識と技能を身につける。
   2. 生活や環境に関する課題を探求し、新たにデザインできる。
   3. 子どもの成長・発達を理解し、子育て・地域支援ができる。
   4. 得意な分野の専門性を深め、子どもの生活を豊かにする。


〈子ども生活学部の6つの履修コース〉
   1. 子ども心理コース  〜心理・人間関係・発達心理〜
   2. 子ども音楽コース  〜リトミック・音楽療法〜
   3. 子ども自然コース  〜レクリエーション・野外・自然〜
   4. 子育て支援コース  〜子育て支援・障害児保育〜
   5. 子どもグローバルコース  〜グローバル・コミュニケーション〜
   6. 幼稚園・小学校教諭コース 〜幼稚園教諭・小学校教諭〜


〈取得できる免許・資格〉
   ○幼稚園教諭一種免許状・保育士
   ○夢をかなえるプラスα(アルファ)の資格
准学校心理士・リトミック指導資格(1・2級)・音楽療法士2種・レクリエーションインストラクター・キャンプインストラクター・社会福祉主事任用資格
   ○星槎大学と提携により通信課程利用して取得
小学校教諭一種免許状・特別支援学校一種免許状・AS(自閉症スペクトラム)サポーター・支援教育専門士

(4)充実した教授陣と専門教育科目

子ども生活学部では、幼稚園園長、副園長など教育・保育現場、子育て支援・心理職などの経験者・専門職者であったベテラン教員や、子ども関係の研究・教育にたずさわってきた優れた教員など、教授陣が大変充実していることが特徴です。 専門科目の教育内容は、現場に即しており、就職後すぐに役立つ具体的な授業です。幼児体育、リトミック、図画工作などの授業は特に、学生の興味と関心に応えています。また、短大音楽科の教員との連携も強く、音楽教育の環境にも優れ、ピアノ初心者も弾き歌いの確かな力をつけています。

3.子ども生活学部卒業生の進路

(1)長年の実績が豊富で有利

これまで就職率の高い実績があり、県内の幼稚園、保育園、認定こども園、児童福祉施設、企業等に100%就職しています。

(2)旺盛な求人が続く保育就職市場

県内の幼稚園・保育園、認定こども園の中には、4年制大学卒を採用する園が増えていす。待機児童解消のため、認定こども園や保育園が増設されており、特に首都圏では保育士の需要は極めて高い状況です。幼稚園教諭一種免許状が取得できるので、幼稚園長、保育園長、認定こども園長などの管理者、経営者への道も開かれています。短大を卒業した後、幼稚園教諭一種免許状取得やリトミック指導員の資格を得るために、(3年次)編入をしてくる学生もいます。

4.学生生活、サークル活動

学生が自主的に運営するサークル活動のほか、保育に関係するボランテイア活動が活発です。子育て支援研究センターの事業(下記5)に参加して子どもと触れ合い体験し、保育を学んでいます。また宇都宮市オリオンスクエア内「ゆうあい広場(こどもの遊び場)での幼児及び小学生を対象とした工作教室のボランティアに継続的に参加したり、各地の子育て広場や幼稚園・保育園・認定こども園等の夏祭りのボランティアなど、県内各地での活動に参加する学生がたくさんいます。在学中から子どもとのかかわりを持つ環境があり、体験的に子どもとのかかわりや保育を学ぶ機会を多く持つことができます。

  • 障がいのある子どもと家族の支援(TINY活動)

  • 未就学児を持つ家庭への支援(親子遊びの会)

5.子育て支援研究センターの社会貢献活動

@「公開講座」を毎年保育・教育関係者や一般市民のために開催し好評を得ています。乳幼児をもつ受講生の為に、講座中は学内の保育実習室を活用して託児を行っています。

  • 市内の就学前施設と学生の交流活動(音楽表現活動)

  • 市内の就学前施設と学生の交流活動(森の自然に触れる)

A「地域の就学前施設との交流」を授業に位置づけ、学生は子ども達との触れ合いを通して遊びや保育を体験し、学びを深めています。
B「障がいのある子どもと家族の支援」(TINY)は、障がいのある子どもと家族を応援する活動で、月に1回実施しています。多くの学生や卒業生がボランティアで参加し、親・子・学生・教員が共に育ちあう実践活動の場となっています。
C「親子遊びの会」は、就学前の乳幼児を持つ親同士のネットワーク作りや子ども同士の遊びの拡がりを目指し、学生の学びの場となっています。
D「バーベナ(自然遊びの会)」は、学生が中心になって子どもが遊べる森作りから始めて、子どもたちと森を探検し自然に触れて遊ぶ経験を積んでいます。県の学生支援事業や宇都宮市「みやの環境創造提案実践事業」に採択されています。
E「リカレント教育」として、卒業生を対象にした支援活動を展開し、卒業生と教員との交流を通して、学び合いの場となっています。

子ども生活学部の社会貢献活動は、子育て支援研究センターの「研究センター年報」に毎年公表しています。